今、「幸福優位7つの法則」という本を読んでいます。
ハーバード大学で学生の評価が最も高いポジティブ心理学の講座を担当したショーンエイカーという人の書いた本です。幸せ度外視で頑張った結果に成功(=幸せ)があるのではなく、日々の幸せの周りに成功がある、という内容の本です。
一つ面白いことが書いてあったので、ご紹介します。
ある心理学者が75歳の男性グループを集めて1週間合宿所で暮らすようにいいました。その人たちには、55歳当時に戻ったつもりで生きるようにと指示し、実際当時の服を配って着るようにいいました。すると、驚いたことに、自分が定年退職していないかのようにしゃべり始める人もでてきて、実験の前後で老人たちの体力、姿勢、認知能力、短期記憶などが、平均10%改善したそうです。また、無作為に選んだ実験のことを知らない人に年齢あてクイズをしたところ、なんと合宿後には3歳若く見えることが判明したそうです。
つまり、本人のマインドセット(気持ち)が年齢という客観的な現実を変えられることが実証されたのです。
これは、プラセボ効果としても有名ですよね。
患者に砂糖の丸薬(プラセボ(偽薬))を飲ませ、症状がよくなると話すと、時には本物の薬くらい効く!
面白いですよね。よいマインドセットは成長に重要ですね。
そして、もう一つ、ピグマリオン効果。
こんな実験をしたそうです。
ある小学校で知能テストを行った後、各クラスの教師にあなたのクラスには素晴らしい素質を兼ね備えた児童がいて、その子達はこれから伸びる最大の可能性を持っていると伝えました。ただし、そのことを本人に言わないように、また、教えるときに時間を増減したりしないようにクギを刺したそうです。
一年後、児童たちが再び知能テストを受けたところ、素晴らしいと名指しされていた生徒の知的能力が飛び抜けてよくなっていたそうです。
当たり前のように感じますね。
しかし、実は、最初に名指しされていた生徒は、全くの無作為で選ばれた平凡な成績の生徒だったのに、飛び抜けてよくなったらしいのです。なぜか?
教師はクギを刺されたとおり、特別なことは何もしなかったそうですが、決定的なことが2つ起こっていたそうです。
① 教師たちがこれらの児童の潜在的可能性を信じたことが、言葉以外の方法で無意識に伝わった。
② これらの言外のメッセージが自動的に伝わって理解され、それが現実のものとなった。
つまり、誰かの潜在的可能性を信じれば、その可能性に命が吹き込まれるのだそうです。
これは、私のような教師にも、親御さんにも肝に命じるべき
話ではないでしょうか。
長くなりましたが。。。今日は格言をひとつ。
Believe that life is worth living and your belief will help create the fact.
人生は価値あるものだと信じなさい。
そうすれば、あなたの信念がその事実を生み出すだろう。
be worth ~ingは~する価値がある、という熟語。暗記しよう!